第10章 はじめまして
あぁ、エルヴィン。お前の言う通りだったな。
初めての壁外調査で俺の側にいたやつらはみんな死んだ。俺を信じてくれたイザベルもファーランも死んだ。
リヴァイ 「クソッ...」
エルヴィン「よせ。後悔をするな。後悔の記憶は次の決断を鈍らせる。そして決断を..他人に委ねようとするだろう。そうなれば後は死ぬだけだ。結果など誰にもわからないのだ。一つの決断は次の決断のための材料にして初めて意味を持つ。壁外調査を続ける。リヴァイ、お前も来るんだ。」
リヴァイ 「....。」
俺には分からない。ずっと、そうだ。自分の力を信じても、信頼に足る仲間の選択を信じても、結果は、誰にも、しかしエルヴィン、あいつには俺には見えていない何かが見えているように思える。
リヴァイ「いいだろう...エルヴィン・スミス...お前について行ってやる。」
俺は、あの日から月をみても迷うことはなくなった。
ただ、手の届かない月にあいつを想うだけだった。