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【進撃の巨人】月明かりのあなた【リヴァイ落ち】

第2章 運命を決めるもの



父親が部屋を出て、数時間がたった。

ミカエルはただ呆然と天窓から見える月を眺めていた。

ここへ来て4ヶ月が経つが、ミカエルは屋敷のメイドが用意した高価な服にも、天窓以外窓のない、まるで牢屋のような屋根裏に不自然に置かれた高価なベッドにも手をつけず、壁に小さな体を預けてこうして月を見て眠ることが当たり前になっていた。

「月を見ると、思い出しちゃうなぁ...」

彼女は人類が最も安全に暮らせると言われるウォールシーナに来る前の日常を思い出した。
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