第9章 赤い再会
ミカエルside
図書館はあの頃と何一つ変わっていなかった。
警備をしている中央憲兵も、それは名ばかりの警備で誰一人そこに忍び込むやつがいるとも思っていない様子だった。
そのため、思っていたよりも容易に忍び込むことができた。
3階の...あった..ここ...。
ミカエルは以前、何度も訪れた場所に座った。
あの日々は決して私にとって、幸せなんかじゃなかった。
でも、この場所は嫌いになれなかった。
私の唯一の救いだった場所。
ミカエルは医学書を読み漁った。少しでも頭に詰めこもうととても集中していた。
夕焼けがステンドグラスを通り抜けようと迫って来ていた。
真っ赤な光が私を包み込んできた。
??「誰だ?そこで何をしている?」
誰か...来る...!?。