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【進撃の巨人】月明かりのあなた【リヴァイ落ち】

第8章 そして、選択する


キーンside

私は、昔、兵団の医師としてウォールシーナ内で働いていた。

医務官という立場は、憲兵団専属の医務官以外は、駐屯兵団、調査兵団のどれに分けられることもなく、呼ばれればそこへ行き医療を施すというものだった。

しかし、私以外の多くの医師たちは憲兵や貴族に媚びへつらい、誇りがどうとかほざいては、ウォールシーナの壁から出ようとはしなかった。

そのため、命を投げ打って人類のために戦う、もっとも医療が必要なはずの調査兵団への医師の補給が滞っていた。

キーン「足りない...私だけでは、とてもじゃないが調査兵の命を救うことはできない...!!」

私は、兵団組織を統括する部隊へ、何度も嘆願書を出した。

しかし、それは何度となくつっぱねられた。そして、私は、王政へ反逆の意思を示したとして、兵団の医師という役割を追われた。


それから、数年たってある男から手紙が届いた。

エルヴィン・スミスという男からだった。
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