第7章 あれから
アルミンside
数ヶ月前に、僕の作戦で走り出した3人の姿を想いだす。
ミカエル姉さんは最後まで巻き込んでしまった僕のことを心配そうに見ていたけど、僕を信じてくれて本当に嬉しかったんだ。
でも、僕のはじめての作戦は失敗した。
男たちは確かに僕に、ミカエル姉さんの居場所を聞いた。僕は正反対の道を教えて上手くいくと思ったのに...。
僕が無力な子どもだったんだ...。エレンとミカサが倒れているのをみて、僕は実感した。
ミカエル姉さんとの会話を思い出す。
「アルミンはすごい力を持っているんだよ」
アルミン「僕が...?かいかぶりだよ...。僕はミカサみたいに強くないし、エレンみたいに勇敢にもなれない。」
「アルミンは答えを導く力がある。きっと、これから先、その力で色んな人を助けていくんだろうなぁ。ねぇ、アルミン?二人のことをよろしくね」
ミカエル姉さんはきっと生きている。
憲兵はエレンは殴ったものの、ミカエル姉さんには手を出さなかったと聞いた、それに、エレンやミカサもいたのにミカエル姉さんだけを狙ったということは、人身売買なんかでもない。
目的があって、攫ったんだ。
ミカエル姉さんが好きだった。
エレンは鈍感で気づいていないみたいだけど、僕は確かにミカエル姉さんに恋をしていた。