第6章 出会いと別れ
ミカエルside
リヴァイさんを追いかけると、私とリヴァイ さんが初めて顔を合わせた場所にいた。
リヴァイ さんは、黙って地上から少し垣間見れる月を見ていた。
リヴァイ 「覚えているか?この場所を」
リヴァイ さんはこちらを振り返らずに言った。やっぱり付いてきているのに気づいてたんだ...。
「忘れるはずがありません。リヴァイ さんをはじめて知った場所ですから...」
リヴァイさんはふぅ...と息をつくとまっすぐ私を見た。
リヴァイ 「話があるんだろう?さっさと話せ」
いつも通りのぶっきら棒な言い方だけど、やっぱりリヴァイ さんの言葉は暖かいや。
「私...前は自分だけが自由になりたくて...それだけでいいと思っていました。だけど...今は 地下街のみんなにも自由になって欲しいんです‼︎私がリヴァイ さんに自由にしてもらったように...‼︎」
ちゃんと...言えた...。思ってること全部。
すると、リヴァイさんは顔を背けまた月を眺めはじめた。
やっぱり...ダメってことなのかな...。それでも...っ
「私はっ...‼︎」
リヴァイ 「おまえは」
私とリヴァイ さんの声が重なった。そして、リヴァイ さんは続けた。