第5章 地下街の月明かり
そのときだった。
ドン
??「フン、やっぱりのプレミンジャー旦那が言った通りだったぜ。念のため誕生日までは街中でも見張りをしていてくれってな」
「あんたは...!!」
ぶつかったのは、私をここに連れてきた憲兵だった。
憲兵「全く懲りねえなあ...お前の運命はもう決まったんだよ」
「運命なんて知らない...‼︎私は自分で選んで生きていくんだから...‼︎」
憲兵「んだと!?痛い目見ねえと分かんねえみたいだなぁっ‼︎」
殴られるっ そう思って目をつぶった。
しかし、聴こえて来たのは憲兵の唸り声だった。
憲兵「うわああああ なんだ!?何が起こった!?」
目の前で憲兵たちが頭や足を抑えて倒れている。
「何が...」
「こっちへこい...‼︎」
切羽詰まった声がして、私は手を引かれるまま、その人と走った。
自分を狙っている別の兵かもしれないのに、なぜだか身を任せていいような気がした。