• テキストサイズ

【進撃の巨人】月明かりのあなた【リヴァイ落ち】

第16章 約束


ー約束ー 番外編②

俺はそれでもなんとか、自分を見てくれないかとリンを想った。だが、ライバルたちはかなり手強かった。

リヴァイ兵長は、容姿とたまに見せる優しさからか、女性からとても人気があった。それに、人類最強の男だ。女じゃなくても、彼に憧れる兵士は多い。

ルーカスもまた、背が高く、王子のような容姿をしているため、治療を理由に近づいてくる女性が後を絶たない。

モブリット「まぁ、二人とも他の女性は全く眼中にないようだけど...。」

俺にあるものはなんだろうか...。

そんなことを考えていると、部屋をノックする音が聞こえてきた。

「モブリットさん。足の様子を見にきました。入っても大丈夫ですか?」

それは、今頭の中にあったリンだった。

モブリット「あ、あぁ。大丈夫だよ。わざわざありがとう。」

俺がぎこちなく部屋に通すと、リンは、

「何言ってるんですか。私は今でもハンジ班担当なんですよ。」

と笑って言った。

モブリット「そうだったね...。...明日からの壁外調査、行けなくてすまない。ハンジ班が一人減ってしまった。俺は、こんなときに、情けないな...。」

俺がそう言うと、リンは俺の目を見て、しばらくして言った。

「モブリットさんにはたくさん助けられてます...。ハンジ班に入ってすぐの頃は、巨人についての知識も浅くて、ハンジさんの話についていくために、モブリットさんは優しく教えて下さいました。モブリットさんには、人をよく観察して、それを支える力と優しさがあると思います。」

リンは真っ直ぐな瞳でそう言った。どうして彼女には、今かけて欲しい言葉が分かるのだろう...。

モブリット「...リン、ありがとう。やっぱり君には、敵わないな」

俺は心にあったもやもやが消えたかのように、笑うことができた。



そして、俺は一つの決断をした。
/ 130ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp