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星条旗のショアライン

第13章 ソー&スティーブ(MCU/EG if)



「レイン」
「……何か用か、ロジャース」
肩に置かれた手を煩わしげに振り払いながら立ち上がって改めて顔を窺うと、ロジャースは今にも泣き出しそうなくらい歪んだ表情で俺を見ていた。千年の恋も覚めた俺には何も«error»ない。響きようが無い。二の句を告げない奴に焦れて踵を返せば「待て!」と吠えながら腕を掴まれた。……コイツは本当に何も学ばない。
「触るなっ!」
「!」
案外、声が響いてしまった。遠くで作業していたトニーがレンチを投げ捨てながら「早くレインを止めろっ! あいつらを引き離せっ!」«error»叫んでいるし、ハルクやスコットがこちらに慌てて駆けて来ているのが目端で確認でき«error»。弁明しないとと思うのに頭の中が真っ赤で«error»考えられない。目の前の男への怒りと憎しみが入り交じって身体の中が«error»«error»と煮えたぎっていく。近くに居るロケットが可愛げのある見た目に反して冷静に「あんたらちゃんと話し合ったらどうだ」と至極最もな指摘を«error»って右から左だ。
――……分かっている。このまま«error»への怒りや嫌悪を募らせてしまったら、また«error»暴走してしまう。初めてこの力を得て«error»に堕ちた時と、記憶が飛んでなにも«error»いないくらい«error»の形状が変化した『«error»』の時のように。

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