• テキストサイズ

星条旗のショアライン

第24章 SSS キャラ×男主(―/30日更新)



★KOランサム・ドライズデール&ブノワ・ブラン

ブノワの南部訛りを嗤う男にこめかみが泡立つ。常々ミスターには「短気を控えなさい」と窘められているが、尊敬する人を馬鹿にされて黙っていられない。
目的地はキッチンか食料庫か、階段下を一旦奥へ向かったドライズデールの長男がクッキーの箱を携えて帰ってきた。警察に対する尊大な態度を咎められた後、ブノワが自己紹介をした瞬間に「ケンタッキーか?」と嗤ったのだ。
「っのやろ……!」
「止めなさい、レイン!」
ブノワの制止の声も聞かずに怒りのまま脚を振り上げて長男のクッキー箱を蹴りあげる。その衝撃で包装が破裂したようで、大きな空気の裂ける音がエントランスに響いた。辺りに散らばるクッキーを見下ろしながら長男は口笛を吹いて未だ頬を緩ませる。
「ワオ。脚技? 北京ダックでも食えば俺にもできるのか?」
「俺は日本人だ馬鹿野郎っ!」
首に巻かれたストールを掴んで首でも締めてやろうかと腕を伸ばしたけれど、呆れ返ったブノワに割って入られて未遂に終わり、エリオット警部補には「やめてください、フリーマンさん。ブランさんの助手であっても暴行罪と侮辱罪で逮捕できるんですよ」と本気で怒られた。
「俺が侮辱罪ならこいつも侮辱罪だ、くそったれ」
「何度言ったら分かるんだ。止めなさい」

★Aキャプテン・アメリカ

意図せずセクハラしてしまった場合でも俺は逮捕されるんだろうか。ラッキースケベという言葉が俺の生まれた国にはあるけれど、脱衣場で転んだ拍子に支えようとしてくれたスティーブの豊満な乳をわっしと掴んでしまったわけだな。わはは。
「……」
「……レイン、いつまで僕の上に乗っているつもりだ」
「揉み心地が良くて、つい」
「それだよ。今の経緯で押し倒されただけなら事故だ。僕も咎めない。だけどそんな風に揉むようなら、君を然るべきところへ連れていかないといけなくなるだろ」
「…………ベッド?」
「警察に決まってるだろう! しっかりしろっ!」

→(未)
/ 263ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp