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星条旗のショアライン

第24章 SSS キャラ×男主(―/30日更新)



★Aキャプテン・アメリカ(連載主if)

「っくしゅ」
「……!」
鼻がむずむずしてくしゃみをするくらいは俺だってするのだ。それなのにスティーブときたら俺をじっと見詰めながら胸元を押さえて立ち尽くしている。まさかとは思うが生理現象を槍玉にあげて「気が緩んでるぞ」なんて説教する気だろうか。流石にそんなことで叱られるのは勘弁して欲しい。
「レイン……」
「お、俺だってくしゃみくらいする!」
「そうだな、とても……思っていたよりグッときたよ」
「……ん?」
「今日も僕のレインが可愛い」
「??」

★Aキャプテン・アメリカ

トレーニング終わりの汗の臭いが気になる。人間として至極真っ当な感性で抱いた恒常的で小さな悩みだった。シャワー室の脱衣所でシャツをたくし上げて鼻先を埋めながらくんくんと臭いを嗅いでいると、今しがたランニングを終えてきたのであろうキャプテンが入ってきた。初めは気が付かなかったみたいだけど、奥に居た俺を見た瞬間の花咲くような表情といったら。
「レイン!」
「ハイ、キャプ…………っちょ、ストップ!」
「え……」
「近づかないで下さい!」
「あ……スキンシップは苦手だったかな」
今にもハグをしようと両腕を振り上げて近付いてきた彼は、俺の台詞に表情を曇らせて完全に肩を落としてしまった。ただ自分の汗をキャプテンに感じて欲しくなかったばかりに咄嗟に出てしまった一言だけど、彼にこんな表情をさせてしまうなら説明させて欲しい。
「違うんです……! いま汗臭いのでキャプテンに迷惑かけたくなくて!」
「なんだ、てっきり君に拒絶されたのかと。汗なんか気にしないよ。君の匂いは大好きだし、気にしないで」
「それなら良かっ…………えっ!?」

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