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星条旗のショアライン

第24章 SSS キャラ×男主(―/30日更新)



★AAoUクイックシルバー

身体のコリを解すために腕を上げて背筋を伸ばしていると、イタズラ好きな一陣の風が吹き抜けて、とつぜん胸元に圧迫感を得た。慌てて脇を締めて身をすくめても遅い。背後からピエトロがにまにまと笑いながら俺の胸を色気もなく揉みしだいていた。自分に筋肉があるからって俺のぺたんこな身体をこうして行動でからかってくるのだ。
「もう! やめろったら!」
「相変わらず薄っぺらい身体だな」
「へん、どうせ俺はキャップみたいなむちむち筋肉なんかないですよーだ!」
「気に入らないね。そこは『ピエトロみたいな』だろ」
「うぐぅ! くすぐったい!」
暴れる俺と離さないピエトロを見兼ねたバートンとキャップが慌てて遠くから走ってくる姿が見えるけど、二人が到着する直前にピエトロは「またな」と囁いてから物凄い速さで消え去ってしまった。

★AAoUスカーレット・ウィッチ(連載主if)

「あっ……!」
「おっと」
休憩室から出てきたワンダが俺の目の前で転倒しかけたので間一髪、腰に腕を回して捕まえる。魔女と謳われる彼女にも人らしい一面が確かにあるようだ。突出したキネシスの能力を身体に宿そうとも、それとこれとは違うらしい。
俺の腕の中で何度か謝罪を口にするワンダは慌てて体勢を立て直す。長い髪の毛を手くしで整えながら恥ずかしそうにはにかむ大変可愛らしい姿に少しだけ胸の中が温かくなって。釣られて俺まで笑みを噛んでしまう。
「ワンダ、次からは気をつけるんだよ」
「え、ええ。助けてくれてありがとう」
「構わないさ」
頭をぽんぽんと撫で叩くとワンダは慌てふためいて顔を真っ赤に染め上げた。どうしたのかと咄嗟に問うたけれど、すぐさま滑り込んできたピエトロに抱えられてどこかに行ってしまったから答えは分からないままだった。

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