• テキストサイズ

星条旗のショアライン

第24章 SSS キャラ×男主(―/30日更新)



★Aキャプテン・アメリカ(連載主if)

「いやだ、出ていく」
「レイン、そんなこと言わないでくれっ……」
「いーやーだ!」
最近になってスティーブの過干渉が更に極まっていた。スマホにはGPSが標準装備、連絡した相手のことは調べ上げて脅威を探す徹底ぶり。食事に出かけても道中は道路側を譲らず、店舗に着いても壁側に腰を下ろすよう指示される。食べ物は初めに必ずスティーブが齧って毒味をした。レストルームにも同行しようとしたから流石に怒った。
「君は心配性過ぎる! 息苦しくてならないよ!俺だっていい歳をした男だし人並み以上に強い自信があるんだけどな!」
「でも君の事が心配だし大事にしたいんだよ……!」
「だーかーらー!」
わからず屋!と捨て台詞ひとつ、頬を膨らませながら部屋から出ようとするとスティーブは情けない声音で許しを請いながら擽ったいキスを何度も首筋に押し付け、背後から抱きしめて離さなかった。

★Aキャプテン・アメリカ(連載主if)

疲労の色が濃いまま上着を脱ぐスティーブにおかえりと言いながら近寄って上着を受け取るべく両手を差し出せば、彼は疲れた顔に優しい笑みを浮かべ、何を勘違いしたのかしがみつくように抱き締めてきた。
(別にハグをしようとしたわけでは……)
それでも、離すまいと必死に身を寄せてくるスティーブを振り払ったりはできない。内耳に吹き込まれる低い溜め息には如実に疲労が反映されているからだ。少しでも彼の癒しになるのなら、こういった触れ合いも必要なのかもしれない。

★LoTアトム(片恋主続き)

「レイン、このあとマニュアルの見直しをしよう!」
「いや、いいよ。君一人でやって」
曲がり角からレイが横っ飛びで飛び出してきた。いつもの事ながら奇抜な登場だ。彼は自身の身体の大きさや迫力を理解していないらしい。本当、顔はイイのに残念な中身だ。
「レイン……あの、レインッ、聞いてくれ……!」
「暇じゃないんだ」
「僕が何かしたなら謝るから! また前みたいに一緒に……!」
「じゃあな」
その衝撃もあって恋心を握りつぶした末に関わらないと決めた俺は彼を冷たくあしらう。しっぽを振りながら飼い主におもちゃを持ってきた大型犬の脇を通り過ぎた気分だった。

/ 263ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp