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星条旗のショアライン

第24章 SSS キャラ×男主(―/30日更新)



★Aキャプテン・アメリカ(連載主if)

水分の拭き取りが甘かったのか今日はやたらと皿の重なりが悪くて細かい陶器の擦れ合う音が朝から止まらない。非常に不本意だが食器棚の中からカシャッだとかカチッだとか鳴る度に肩がびくんと跳ねる。俺は物理的にどうにかできるもの以外には滅法弱いが、まさかこんな日常的な音にビクビクする日がくるとは思わなかった。その時また。
「っ!!」
「おっと」
隣で本を読んでいたスティーブに全力で抱きつけば、彼は微かに両手を上げて受け入れてくれた。不思議そうに優しく頭を撫でてくれるが理由は聞かないでいてくれた。物凄く恥ずかしいけど……甘やかしてくれるなら、あと半日は甘えてみようかと思った。

★JLスーパーマン(マフィン主続き)

「やぁ、君がレインだね。皆から聞いてるよ」
「クッ……ケントさん……!」
ウェインさん達が生き返らせたクラーク・ケントがいま俺の目の前にいる。コーヒーを貰えるかなと背中に声を掛けられて振り返ると、可哀想になるくらいパツパツのシャツを着たクラーク・ケントが爽やかに微笑んでいた。彼は俺にとって天上人のような存在だから思わずフルネームのまま呼び宣うところだったけど寸での所で飲み込んだ。
「クラークでいい。砂糖はいらないよ」
「えっ、あっ」
「返事は?」
「は、はい……!」
名前呼びと砂糖の有無を一回の会話に含むなんてずるい。お陰で俺はノンシュガーのコーヒーを淹れた後に「ク……クラークさん、どうぞ」とソーサーを押す羽目になった。彼は嬉しそうに笑みを深めると「これからよろしく頼む、レイン」と言った。

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