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星条旗のショアライン

第24章 SSS キャラ×男主(―/30日更新)



★Aキャプテン・アメリカ

お風呂上がりにソファへ腰を落ち着けて蜂蜜を少し溶かしたホットミルクを啜れば、身体が内側からぽかぽかと温まってゆるやかな睡魔に襲われる。最後のひとくちを飲み干してカップを片付ける足取りは次第に重くなり、歯を磨く時間が普段の倍は有した。今すぐにでもことんと眠ってしまいそう。ふらふらと寝室へ向かう途中、終始ハラハラとした表情で見守っていたスティーブが慌てて俺を支えに駆け付けてきてくれた。
「んむ」
「流石に見ていられないよ、抱きあげようか」
「だっこ……?」
「そう、だっこだよ」
「ん」
「よし、掴まって」
首に腕を回せば軽々と宙に浮く俺の身体。筋肉のお陰で横にも大きい彼に比べれば五フィート八インチの俺は子供みたいなものかもしれない。密着する胸元から穏やかな鼓動が伝わるし、重なる体温が気持ち良くて、寝室に運ばれる一瞬の間にすっかり眠ってしまった。

★Aキャプテン・アメリカ

ランニングを終えて休憩がてらストレッチをしていた男性の髪の毛に鳥の羽が付いているのを発見した。また走り出せば飛んでいくだろうと思いつつも何だかふよふよしていて可愛いから見逃したい気持ちもあって。結局告げることなくぼうっとベンチに腰掛けていたが、俺がコーヒーを呷る間に何度も目の前を通るマッチョの頭から羽が無くなることはなかった。
七度ほど姿を確認した時にとうとう我慢が出来なくなり、勇気をだして呼び止め、髪に羽が絡まっている旨を伝えれば彼は恥ずかしそうに笑いながら「頭に羽があるのは戦闘服の時だけで良いのにな」とよく分からない事を言った。

★Aアクアマン

少しだけ「寒くなってきたね」と呟いただけなのに、アーサーがリビングからすっ飛んできて一気に抱き上げて来た。かと思えば目を白黒させる俺を余所にソファへ蜻蛉返りしてドカッと腰を下ろす。頭上にクエスチョンマークを散らして何が成されたのか良く分からないままでいれば「寒いなら抱き締めてやるよ」と彼が男臭く笑った。

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