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星条旗のショアライン

第24章 SSS キャラ×男主(―/30日更新)



★LSジェンセン

俺の得意分野は索敵と人物認証だ。ターゲットに間違いがないかどうかをモンタージュやAIを駆使して本人に対峙することなく判断できる。また、保護対象を判別して危害が及ぶ事がないように回避させる事ができた。
「そのモンタージュってさ」
ジェンセンが興味深げにもたれかかってきて俺のパソコンを覗き込む。腰に回る怪しい手つきの腕は、叩き落とすのも可哀想だから肩まで引き上げてやるとぐっと抱き寄せられた。ジェンセンは案外パワーがある。
「モンタージュがなに?」
「例えばだけど、二人の人相から産まれてくる子供の顔とか予測できない?」
「プログラムすれば可能かな」
「じゃあ、君と俺の子供の顔を予測して!」
「嫌だ、気持ち悪い」

★CAキャプテン・アメリカ

「どうぞ」
「あ、ありがとう」
紙面へ何かを熱心に書き込んでいた男性に注文品のコーヒーをサーブする。俺が近付くと直ぐに顔を上げて紙を隠してしまうから中身は見えなかった。まぁお客様が何をしているのか気にしたら失礼だしな、と独りごちながら伝票を置いた。
「あ、あの、いいかな」
「はい、追加注文ですか?」
「そうじゃないよ。君はいつもこの時間に居るよな」
「ああ……まあ、はい」
「終わる時間はいつになる?」
「えーと。すみません。お客様にそのような個人的な事は」
「一緒にディナーでもどうかなって思って」
「……俺の話、聞いてらっしゃいます?」
甘いマスクを綻ばせる姿は格好良くてグッとくるけど、こんな古典的な軟派をするように見えなかったし吃驚だ。まさか同性愛者だとも思わず、つい引け腰になる。躊躇う俺を見て大方恥じらっているとでも勘違いしたのだろう。「奥ゆかしくて素敵だ」と、大変脳みそが痒くなるような台詞を吐かれた。ヤバい奴に好かれたのでは。

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