第6章 弱さ *裏
——ズ…ッ、グチュ!
『ひ、!!!!』
一気に奥まで突かれて、達したばかりの身体が悲鳴を上げる。
安「咲…っ!力…抜いて…!」
そんな事を言われても無理に決まっていて、だけど言葉を発することも出来ずにひたすら首を横に振る。
安「っく…ッ」
それなのに安室さんはすぐに腰を動かして、先ほど見つけた弱い部分を何度も何度も突き上げられた。
『あぁっ!!あっ!!ああぁ!!!』
イヤイヤと首を振り続けても
シーツを強く握りしめても
中を段々激しく擦り上げてくる彼を止めることなんてできなくて。
次々に与えられる快感に生理的な涙を流しながら、
私は無意識に両手を伸ばして安室さんの頭を包んだ。
すると安室さんが激しく唇を重ねてきて。
お互いの頭を抱きしめるようにして、深く深く舌を絡める。
その間も止まることのない律動
安「咲…っ」
繰り返す口付けの合間に熱い息遣いで名前を呼ばれると
ぞくり、と頭の中まで犯されているような感覚に陥って
『んっ!!っふ、!んううう!!!!』
一際激しく突き上げられたとき
キスをしたまま安室さんを強く抱きしめて達した私は、びくびくと何度も身体を跳ねさせて
そのまま意識を手放した。
私が目を覚ましたとき、窓の外は真っ暗だった。
『…っん、』
起き上がろうと身体に力を入れると、下半身に情事後特有の重だるさを感じて。
起きるのをやめて、ため息を吐く。
身体は綺麗に整えられていて、見たことのないパジャマを着ていた。
『零…』
何度か呼んだその名前を、ぽつりと呟く。
安「…はい?」
その呟きに返事が返ってきて。
驚いて横を向くと、安室さんが笑ってこちらを見ていた。