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【名探偵コナン】 ある意味、それは。現実逃避。

第4章 ストーカー






それからすぐに、風見さんは部屋を出た。

安室さんは終始私の背中をとんとん、と叩いてくれていて。
…なんだか少し、恥ずかしくなってきた。


『安室さん、あの』

安「はい?」

『も、もう、大丈夫ですっ…』


少し照れて言うと、一瞬目を丸くした安室さんに笑われた。


安「それは残念ですね。」

楽しそうに言いながら体を離される。

安「キスしてもいいですか?」

『…っは、?え??』

安「…いいですか?」

キスをされるのは初めてではない。
いつも急にされるのに、どうして今日は聞かれるのか?

もう一度丁寧に聞かれて、
だけど「どうぞ」なんて恥ずかしくて言えない。

真っ赤になりながら困っていると、ちゅ、とおでこにキスを落とされた。


『わ、っ』

安「今日はここで我慢します。」


ふふ、と笑う安室さん。


安「さぁ、行きましょうか?」


なかなか足に力が入らない私を、彼は横抱きにして車へと向かった。


『安室さん!?恥ずかしいです!!』


安「ダメです。今日は僕の言うことをきいてください。」

有無を言わせない安室さんは、
まるで私を抱えていないかのように軽い足取りで車へ向かう。

助手席に乗せられると、しっかりシートベルトまで締められた。



『…どこに行くんですか?』

運転席に乗り込んだ安室さんに尋ねる。

安「僕の部屋ですよ。」

車のエンジンをかけながら、一切こちらを見ることなく、安室さんがさらりと言った。





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