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【名探偵コナン】 ある意味、それは。現実逃避。

第4章 ストーカー






夜中。


ふと目が覚めて、時計を見る。


時刻は3時をまわったところ。




『…んー……』


(なんでこんな時間に…)


とにかくまだ寝よう、と目を閉じる。

今日は色々あって、考えすぎてるせいかもしれない。


あと3時間寝れる…と思いつつ、わりとすんなり眠りに落ちていった。












朝。

『ふぁ…』


欠伸をしながら寝室を出る。
今日は金曜日。

今日働いたら休み、今日頑張れば休み、
と頭の中でやる気を出しながらリビングのテーブルを見て、固まった。




『…え?』


眠気なんて一気に飛んで。


『え?え?なになになに…』


リビングのテーブルには、コンビニのパンとコーヒーが置かれていて。


〈冷蔵庫にサンドイッチがあります。〉


置かれたメモを見て、嫌な汗をかきながら冷蔵庫を開けると、そこにはサンドイッチが2つ並んでいた。


なに、これ

だれが?


体が震える。


(どうやって部屋に入ったの…?)


泣きそうになりながら部屋を見渡す。
この部屋に勝手に入れるような人物は誰一人としていない。


『安室さん…?』


安室さんなら、鍵なんてどうとでも…。

でも安室さんがそんなことするわけない。


だけど、安室さんであってほしい。


昨日の出来事が脳裏に浮かんだけど、今の私には恐怖しかなくて。

部屋に誰かいるかもしれないと思うと居ても立っても居られず、コートだけ羽織って外に出る。

震える手でスマホを操作すると、安室さんに電話した。



安《…はい》

出てくれないかとも思ったけど、すぐに繋がった電話に安心する。


『あ、むろ、さん…っあの、』


恐怖心からくる体の震えで、声まで震える。


安《?咲さん?》


『っ、き…っ昨日、あのあと、
わ、わたしの部屋に…きて、ない、ですよね…っ?』


近くのコンビニに向かって歩きながら、できるだけ声が震えないように話す。


安《部屋に?…行ってないですよ?》


困惑した声で安室さんが答える。


(安室さんじゃ、ない…っ)


その返事に泣きそうになり、スマホを持つ手にぎゅっと力を込めた。








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