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【名探偵コナン】 ある意味、それは。現実逃避。

第3章 ポアロ





騒ぎを聞きつけたコナンくんと小五郎のおじさん、そして蘭ちゃんが降りてくる。


コ「…っ咲さん!?その腕!!」


蘭「え!?大変!…っあ、梓さん!!」

蘭ちゃんは座り込んでいる梓さんに駆け寄った。


安「咲さんを病院に連れて行きます。
警察には連絡済なので問題ない。犯人は中で伸びてる。
後のことは頼めますか?」


小「お、おお。」

コ「安室さん!」


コナンくんの声が響いたけど、安室さんはそのまま私を車に乗せ、病院へと走らせた。



安「痛みますか?」


『っ、す、こし…』


車内には緊張した空気が流れる。
安室さんは眉間に皺を寄せていた。


安「何故あんなことを?」


『え?』


安「刃物を握ろうとしてましたね?」


言われて、先ほどのことを思い返す。


『…す、すみません。咄嗟のことであまり覚えてなくて…』


安「…」


『ご、ごめんなさい…
でも安室さんなら、なんとかしてくれると思いました。』


ありがとうございます。と笑顔で伝える。


安「僕が来る確証があったんですか?」


『…い、いいえ……』



もう何も言えない。
そもそもどうしてこんなに怒っているのか…


私がもっとスマートに退治できなかったから…?


(なんて、そんなわけないよね…。)




余計なことは言わないでおこう、と口を閉じる。


安室さんはそれから病院に着くまで、無言だった。





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