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【名探偵コナン】 ある意味、それは。現実逃避。

第2章 工藤邸へ







コ「それで。ここからはお願いなんだけど…」


私が笑顔になったのを見て、コナンくんがほっとしたように話し出した。


コ「咲さんの持っている情報がほしいんだ。」


『情報…でも私、そんなに知ってることは多くなくて…』


コ「うん。覚えていることや、思い出した時でいいから。

それとこれは約束して。」



真剣な目をするコナンくんから目が離せなくなった。



コ「絶対にひとりで動かないこと。」



じゃないと守れない、と。


『コナンくん…』



コ「大丈夫。咲さんが悪い人じゃないのはもう分かったから。」



信用されるって、こんなに力をもらえるんだ。

目の前の存在に心が救われる気がした。



『わかった。約束する。』



そう返事をする私を、沖矢さんが黙って見つめていた。















それから沖矢さんがカレーをご馳走してくれて。
3人で食事をとりながら、私はいくつかのことを伝えた。


コ「咲さんが知ってる人って、他に誰がいるの?」


『えーっと…名前が分からない人もいるけど、有名な人ならひと通り…』


沖「有名なのが誰かわかりませんね…」


『あ、そうですよね…』

うーん…と考え込む。
名前を挙げるとキリがないような…


コ「これから起こることも知ってる?」


『あ…ごめんね…ひと通り知ってるはずなんだけど、でもあんまり覚えてなくて…

あ、でも』


コ「?」


『ジンとか、ウォッカ、ベルモット…あ、シェリー…哀ちゃんのこととかも…存在なら知ってるよ。』


彼らが知りたいのはこの辺りだろう、と考えて名前を羅列する。


『それから——』

コ「咲さん!」


『っ、な、に…?』

急に大きな声を出したコナンくんは、スプーンを置いてこちらを見ていた。


コ「絶対に!その名前を外で口にしないで!」


焦ったようなコナンくんに、慌てて頷く。


(軽々しく言っていい名前じゃなかった!)


そうだ、これは命に関わること。
ごめんね、と謝る私に「俺こそごめん」と言うコナンくんに申し訳ない気持ちでいっぱいになる。


沖「貴方は少し、危機感が足りないようだ。」


『す、すみません…』


沖矢さんにも言われ、しゅんとした。

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