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~the over ~文豪ストレイドッグス

第3章 お礼


「ちょっとごめんなさい」
一花は、中也へと手を伸ばす
すっと近づき耳に触れ、手に持っていたそれを中也の耳に着けた
突然の出来事に中也は固まり
「やっぱりよく似合う」
一花は満足げに言い
「ピアスか?」
中也は自分の耳に触れる
「それを見た時中也の事思い出したから 一目惚れみたいなものかな」ニコッ
一花は再び嬉しそうな顔で中也を見る
中也はドクリと大きく脈が打つのを感じた
「あ!私の事嫌いだからって捨てたりはしないでね 物に罪はないんだから」少し困り顔で言う一花
「ったく、偉そうなヤツだな まぁてめぇのセンスが悪いとは思わねぇからな もらっといてやる」
中也は意地悪そうに言い
「ありがとう中也」
素直にお礼を言う一花 返す言葉に困る中也
「遅くにごめんなさい お疲れ様 ゆっくり休んで」
一花は帰ろうと歩みだす
「おい!」と言葉をかけ一花を引き止め
「ありがとうな一花」
初めて名前で呼ばれた一花は目を見開き、そしてすぐにとびきりの笑顔を中也に返した
「おやすみなさい中也」
中也は自分の中の感情に戸惑い 去って行く一花を見送る事しか出来なかった
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