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~the over ~文豪ストレイドッグス

第2章 任務遂行


ツーッ、、、
再び無線が鳴る
「太宰君 回収は中也君に任せて、ひとつ仕事を頼みたい」
「わかりました 、、、 って事だ中也 回収は任せたよ」
「あぁ ちゃんと帰って来て報告書書けよ」
中也は太宰に背を向け、一花の居る一室に向かった

ガチャッ
扉を開ければ風が吹いて少し肌寒いくらいだった
窓際に一花が立っている
その格好は下着にタンクトップのみと男なら誰でもすぐに組み敷いてしまいたくなるようなものだった
ツッ、、、何故かその姿を見て心が痛くなる中也 すぐに目線を反らす
「お疲れ様中也 データは全部そこのパソコンの中」
一花は振り返らずに言う
ベッドの上には睡眠薬で眠らされたのであろう下着姿の男
「お疲れ様はお前だろ 俺はなんもしてねーしな」
中也はパソコンからチップを抜き取る
「そんなことはないわ 私が失敗した時のためにちゃんと居てくれたでしょ」
中也には見えないが切ない笑みを浮かべる一花
「別に「お前が失敗した時のため」じゃねーよ ただのお手並み拝見だ」
「合格点はいただけたかしら?」
夜空を眺めながら問いかける一花
「あぁ 完璧過ぎるくらいかもな」
「ありがとう」
一花の声は夜空に消えて行く
その刹那、、、パサッ
一花の肩に暖かな重みが
「っッ、、、!?」
一花の肩には中也の黒いコートが掛けられていた
「ってか、さっさと風呂でも入れ 風邪引くぞ」
中也は部下に無線で指示を出しながら出て行く
中也の香りが残るコートに包まれ一花は動けないでいた、、、
「お礼、言いそびれちゃった」
一花はコートの端をギュッと握り締めた

くそッ 中也は一花からした男の匂いを感じとりイライラしていた
自分の中に今まで無かった感情が抑えられず壁を殴り付けた
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