第1章 出逢い
「まずは彼女の紹介から行こうか」
森はにっこりと彼女に顔を向ける
「彼女は、 桜 一花君 情報屋だ 彼女が手にいれられない情報は無いと言っていいだろう」
「首領それは私のことを買い被り過ぎですよ」
「そんなにことは無い 本当のことじゃあないか 彼女に堕とせない男はいない もちろん女もだ」
「はぁ!?」
中也は理解が追いつかない
「つまり一花はレズもオッケーって事だよ中也 本当に身長だけじゃなく、脳ミソまでちっちゃいんだね君って」
「はぁ?」
中也は唖然とする
「女性は今まで2人だけです なので確実に遂行出来るとは断言できません」
一花はさらっと言ってのける
「でもその2人は堕としたんだろう?なら遂行率は100%だね」
微笑みながら一花を見る
~ここに居るって事はやっぱただの天使って訳にはいかねーのか~
中也は肩を落とす そんな中也を見逃さない大宰
「一花はハニートラップの天才 中也が一番苦手なタイプの女性って事になるね」
わざと大きい声で言う太宰
「別にそんな事はッ」
一花に聞こえているであろうその言葉に、気まずそうにそう口にする中也
「つまり私みたいなのは大嫌いって事ね?」
なぜか笑顔でそう中也に問いかける一花
「少し苦手だってだけでッ」
本人を前に焦り、否定の言葉を口にしようとする中也
「私もッ 私たち気が合いそうだわ」
ニコッと笑ってそういう一花 中也に手を差し出す
「!!?」
どういう意味か意味がわからず、焦るがとりあえずその手を取り、握手に答える中也
「あなたの名前は?」
「中原中也だ」
「中原さんはとっても治と仲が良いのね」
「中也でいい 仲良く見えるならそれは勘違いだ」
「そうだよ一花 その勘違いは鳥肌が立つ」
太宰は嫌そうに中也を見た
パンパンッ 首領が手を叩く
「自己紹介が終わったみたいだし さっそく本題にうつろうか」