第1章 出逢い
「きゃー女の子の寝顔がん見の変態がいるーっ」
太宰が後ろから現れ、棒読みで呟く
「俺は変態じゃねーッ てか 仕事場に女連れ込んでんじゃねーよッ太宰ッ」
太宰を睨み付ける中也
「心外だなぁ いくらモテる私でもそれくらいの分別はつけるさ この子は一花 首領が私のベッドを貸してあげてくれって」
「あぁッ そりゃどういうことだ この女はナニもんなんだよ」
「彼女はーー」コンコンッ
太宰が言い掛けたのと同時にノックが重なる
「入りたまえよ」
太宰の声を聞き、黒服が扉を開ける
「太宰様 中原様 首領がお呼びです」
「まぁ全部首領に聞いたほうが早いかもね 行くよちびっこマフィア」
「俺はちびっこじゃねーッ」
太宰に蹴りを入れようと後を追いかける中也
部屋を出る一瞬 中也は一花を一度見やり、部屋を出た