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~the over ~文豪ストレイドッグス

第5章 嘘つき


俺は女がプラネタリウムに言ったら
「綺麗~だとか~触れそう~とか」
可愛らしいような、わざとらしいような事を言ってくるもんだと思ってた
一花は一言も喋らずただただ眺めていた
中也はプラネタリウムより一花の漆黒の瞳に映る星がウツクシイと感じた
一花は中也の視線を感じたのか、一言も喋らない事を申し訳なく思ったのか、まるで中也に「ありがとう」と言うように微笑んだ
さっき自然に離した手が~中也からしたら名残惜しく離した手が寂しく感じたりした

帰り道、ホンモノの星が頭上に煌めいていた
一花は中也に問う
「ねぇ中也 中也はホンモノとニセモノどっちがいい?」
一花はもちろん本物だと当たり前に答えるのを予想してわざと聞いた
中也は星の事か?と思いながら
「どっちでもいいんじゃねェか?それよりも誰と見るかって事のほうが大事だッ」
中也は微笑みながら夜空の星を見て言った
「ニセモノでも愛せるの?」
一花は苦し気に問うた
「あぁ ホンモノは作りあげて行くモンだろ」
中也の迷いの無い答えに一花は泣きそうになり、しばらく黙って歩いていた
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