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小さなお伽噺【BASARA短編集】

第1章 ※雑食とりっぷ!※


【奥州編】

はぁい!!私は!!

ひょんなことからBSRの世界に飛ばされちゃったんだけど……政宗さんやオトン達のお蔭で今日も元気に過ごしてます!!


今だって、オトンと一緒に朝の散歩をーー



「!!廊下を走るんじゃねえ!!!!」

「オトンだって走ってるでしょおおお!!」


「テメェが逃げるからだろうが!!待ちやがれ!!!!」



……はい、盛大に嘘吐きました。

実際はというと、極殺モードのオトンに追い掛けられています。
散歩なんて洒落たものじゃありません。
捕まったら最後、こっってりと絞られるから死ぬ気で逃げるしかない!!というのが現状です。


遡ること一刻前。
今日も朝から元気に鍛錬場で汗を流す兵士さん達へ差し入れでお握りを持っていった後、部屋に戻ろうとしたら急に後ろからオトン……小十郎さんに、893顔負けの恐ろしい表情で肩をガッと掴まれまして



「神聖な鍛錬場に衆道の本を置き忘れていったのは、テメェか?」



なーんて、言われちゃった日には……逃げるしかないよね!!←


そんなこんなでこの地獄の追いかけっこが始まったわけですが、私の体力はもう限界寸前です。
男性に、というか普段から鍛えているオトンに一般ピーポーの私が適うはずもなく……

後もう少しで捕まる!!
そう思いながら曲がり角を曲がった途端。



「ふぎゃあっ!!?」



曲がった先には人がいたようでドンッッと勢い良く誰かにぶつかった私は、その反動で倒れそうになり……って、あれ?ちっとも倒れないんだけど?

それどころか、腰に手を回されて……



「Good morning,Honey?朝から随分と大胆じゃねえか」

「ま、政宗さんっ!?おはようございます!!!!」

「朝一にHoneyのCuteなFaceが見れるとはな……だが、俺はもう少し色気のある声の方がそそるぜ?」



ぶつかった相手は政宗さんだったようだ。
助けてくれたのは有難いんだけど、腰に回してる手をさりげなく動かしてセクハラ紛いなことをするのだけはやめてほしい。

こんな状態をオトンに見られたらーーーーーーあっ



「……、政宗様……覚悟は、宜しいですな?」


「「…………」」



……いっ、以上!!
今日も平和な、奥州でした……!!

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