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〘上杉謙信R18〙色褪せぬ愛を紡ごう

第2章 ✼藤✼



運命は回りだす。
一つの偶然と、それによって招かれた一人の男の選択によって。


ある者は愛する者の幸せのため、自分が悪者になる決意をした。

ある者は愛する者を不安にさせたくないと、心の中の思いをそっとしまい込んだ。

ある者は愛する者の涙を拭ってやることが出来ず、自分の無力さを呪った。


誰一人、悪意を持っていなくとも、幸せの形が違えば不幸が生まれてしまうのもまた世の理(ことわり)。

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瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の
われても末に あはむとぞ思ふ


愛しいあの人と今は分かれても、いつかはきっと再会できる。

*。°○.:+**。°○.:+**。°○.:+**。°○.:+**。°○.:+*

高校生の時に授業で習った百人一首にこんな歌があった。
私たちは……また会えるかな。


交錯する想いを乗せて、運命はまた回りだす。


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