第2章 ✼藤✼
部屋に響くのは荒い息遣いと淫らな水音。
指の速度を速めて絶頂へと導くと、結は腰を震わせて達した。
「っぁ、あああああっ……————!」
指を引き抜くと、蜜壷から愛液も共に流れ出てきた。
「けん、しん…さま…」
熱が籠った瞳は何を思うのか。
結が何を思っていようとも、これからする事に変わりはない。結の熱を感じたいと、自分自身が主張する。
「結、いいか」
「はい…欲しいです……」
熱を結の中心にあてがい、ゆっくりと沈めると結の熱と絡み合い、やがて一つになる。
「あんっ、あっ、はぁんっ………」
華奢な体は今にも壊れてしまいそうだ。
押し寄せる快楽の波に耐えながら、俺しがみ付く結はどんな表情をしているのだろう。
「んっ…!ああっ……」
「っ…結っ……」
中の滑りが良くなると共に結の締め付けは強くなり、自身も質量を増していく。
「んあっ、はっ、いやぁっ……」
ゆっくり、だけど確かに感じる快感に体は正直なようだ。
何も考えずにただ体を打ち付ける俺と
それを素直に感じて声を上げる結。
「やああっ…あんっ…!もう…っ!」
「ああ、一緒に…っ…」
ヒクつく中に追い打ちをかけるように腰を打ち付けると、結の中が急激に締まり、微かに爪が俺の背中に立てられる。
「やあああっ!…ああっ…!っ…」
「く………っ…!」
達する直前に自身を引き抜いて、欲を結の肌の上に吐きだした。
「ぅ…はぁ…はぁっ……」
まだ息も整えていない結の腰を引き寄せて再び最奥を突くと、悲鳴にも似た声が部屋に響いた。
「ああんっ!ああ…………っ!」