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〘上杉謙信R18〙色褪せぬ愛を紡ごう

第2章 ✼藤✼



ワームホールが出現する三日前……

§ 謙信Side §


「謙信、天女が来ているぞ。お前の部屋に通してある」


軍議終わりの俺にそう話しかけたのは信玄だった。
急な軍議が入ってしまい、今日は城門まで結を迎えに行けなかった。


「俺が話しかけた時に浮かない顔をしてたからな。早く行ってやるといい」


(浮かない顔…?)


まさか迎えに行けなかった事で怒っているのか
いや、結に限ってそんな事は無いだろう。

自分が何かしたかと心当たりを探しながら縁側を歩く。


「結、開けるぞ」


返事も無く、心配になった俺が襖を開けるととたんに視界がぐらりと揺らぐ。


「…っ…結?」


俺の体にしがみ付く結を見て、抱きつかれたんだと気付いた。


「どうした?」



小さな体は小刻みに震えながら、俺の存在を確かめるようにきつく抱き締める。
確実に何かあったであろうその態度に不安だけが募っていった。

左手で結の腰を抱き寄せ、右手で頭を優しく撫でてあげると、結が俺を抱き締める力が強くなる。


「ごめんなさい……少しだけ、このままで居させてください」


「ああ」


結の望み通り暫くそのままの体勢でいると、結は顔を埋めたまま、消え入りそうな声で俺に言った。






















————私を抱いてください、謙信様っ……











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