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〘上杉謙信R18〙色褪せぬ愛を紡ごう

第14章 ✼黒種草✼



「っ……」

自分でも体がどうなっているのか分からない。
ただただ快感だけが体を支配して、どろどろに溶けてしまいそうだった。


「気持ちいいか?結」


声も出なくて、頭だけを上下に動かすと、謙信様は満足そうに笑った。


「やはり、いいな。お前がこうして俺の手でおかしくなっていくのを見るのは」


前は私が離れたくないと我儘を言ったけれど、きっとその時だって謙信様も我慢していたんだろう。
私を気遣ってくれていたのは分かるし、散々心配もかけてしまった。


「……もっとおかしくしてください」


それこそ、出会った時のように。
私たちはあまりに色んなことがありすぎて、お互いに気を遣いすぎているような気がしていた。
勿論一番の要因は私たちが離れていた期間が長すぎて、その相手すら隣に居ない状況だったからなのだけど。


「ああ。その前に、もっと顔をよく見せてくれ」


上気した頬には一粒の汗が出ている。
ずっと待ちわびていたそれが触れるだけで、体がきゅんと疼く。


「謙信様、はやく」


「ほら、おいで」


私の体を抱き上げると、そのまま下から体を突かれた。


「ああんっ!!あっ、やっ……!ま、って」


「待たない」


自分から早く、と懇願したのにも関わらず、挿れただけで達してしまった。
謙信様が私の中にいる、と私のすべてが感じて、喜んでいるのが分かる。
自分だけではどうにもならない程の快感を与えられて、それでもなおもっと欲しいと思っている自分がいる。


「ずっと達しているな。……っく」


「けん、しんさま、の、おっき……!」


もう何も考えられないはずなのに、中にある謙信様自身が質量を増しているのだけは感じ取れて、どくどくと波打っているのもわかる。

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