• テキストサイズ

愛して。

第3章 お家


部屋に戻り、ベッドの中に入る


抱き枕を握りしめる。

握り締めながら考えていた事は……


何を我慢したら喜ぶか。
何を言ったら喜ぶか。
何を……



そんなことばかり。




『……。』




そんな事を考えていたら時計を見ると6時半になっていた。


いつもは7時に準備するけど、今日は早めにしよう。



リビングに行ったらテーブルの上に朝ごはんが丁寧に置かれていた

お母さんは出かけたのだろうと察した。



『いただきます。』



朝ごはんを一人で食べる





食べ終われば、顔洗ったり歯磨きしたり……普通に準備して制服を着る。


自分の部屋の机に置いてあるお家の鍵を手に取り、玄関に向かう。


向かう途中時計を見れば、7時15分だった
いつもなら、8時に家を出るのにとても早い。



『まぁ、いいか。』



そう呟き、玄関で靴を履き、外へ出る。



すると……





























?「あのー、ここって佐藤さんの家ですか?」




























『誰ですか?』



ドアを開けたら男が立っていてビックリした

そして急に「佐藤さんの家ですか?」なんて聞いてくるからもっとビックリした





翔太「あー、ゴメンなさい。俺は、和泉 翔太っていいます。君は……息子さんかな?君のお母さんに会いに来たんだけど……」

『お母さんなら仕事に行きましたよ』

翔太「え、それ本当に?」



和泉って言う男は驚いた顔をして少しイライラした感じもした



『何でですか?』

翔太「君のお母さん、仕事に来なくてね。困ってるんだよ」

『え?でも、いつも仕事に行くって……』

翔太「君は騙されてるんだよ。」




騙されてる。



その言葉が心に突き刺さった
/ 25ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp