第3章 お家
男主side
『んぅ……。』
急に目が覚めた
でも少し頭がぼーっとする。
コンコンっ
ドアをノックする音。
その音と同時にドアが開く
上半身を起こしていたが、反射的に眠っている体制になった
多分気づかれていない。
何かするのかと思ったら、すぐに部屋を出ていった
『なんだろ……』
僕は部屋の電気をつけて、あたりを見渡す。
すると、机に白い紙があった
その紙には……
蓮へ
急なんだけど、お母さん色々と忙しくなるから、家にいられない時が多くなるはず。だから、ご飯は適当に買って食べるか作ってね。家事はお母さんが家にいる時やるから大丈夫。
お母さんより。
と書かれていた
また、仕事かなんかだろう。
そう考えていた
急にトイレがしたくなり、部屋出てトイレへ向かう
するとバッタリお母さんに会った
『お母さん。』
母「蓮、手紙見た?」
『見たよ……でも僕"大丈夫"だよ、このくらい"我慢できる"、お母さんの方がつらいよね。』
『お母さんの方がつらいよね。』と言った時、お母さんの顔がひきつった顔をしたのを見逃さなかった。
母「蓮は"我慢するから偉いね"、お母さんうれしいよ」
その言葉は僕の頭の中の何かを支配された気がした
我慢することが偉い
自分が我慢することで人が喜ぶ
自分さえ我慢すれば……
そんな事が何故か頭に浮かんできた
『うん、お母さんの為なら何でも我慢するよ』
そう僕がいえばお母さんは頭を撫でて出かける準備をしていった
僕はそのままトイレに向かい、部屋に戻った