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愛して。

第3章 お家


初日の学校はあれからも色々な事があった


そして、家へ帰る




『ただいま……』

母「蓮、おかえり学校どうだった?」

『うん、早く馴染めそう』

母「良かった、」



家に帰ると母は家事をしていた





『お母さん。』

母「なに?」

『お腹すいた。』

母「もうちょっと待って、ご飯出来るから。今日は一人で食べてね、お母さん早く仕事行くから」





お母さんの仕事は水商売。
普通の仕事でも生活はできるが、水商売の方が稼げるからとか僕には説明していた


その時はまだ小学校の低学年だった為、水商売の意味がわからず、ただただ頷いて聞いていた。ただ、お金が沢山稼げる仕事なんだと思っていた。


そんな事を考えてたら……




母「蓮ー!ご飯出来たよ、お母さん仕事行ってくるね」

『うん、いってらっしゃい。』





お母さんは身だしなみだけ整えて家を出ていった


一人で食べるご飯は寂しい。
お母さんと一緒に食べるご飯が美味しい




『いただきます。』



お母さんの作ったご飯を一人で食べる

僕の家族は今、お母さんしかいない。
もう、僕には血の繋がった元お父さんが僕のお父さんになる事はないだろう。

そんな事を考えていたら、胸が苦しくなった。
鼻の奥もツーンとした。

あぁ。泣きそう。



『ぅっ…』



泣くのをこらえたくて、唇を噛む
だけど、全然泣き止む気がしない。



一人だから泣いて良いか。

泣こう。




『ぅう。うっ、うわーーーーん!!』




声を出して泣くとどこかスッキリする。



さっき考えながら食べていたから半分は食べ終わっていた。泣き出してから食欲が無くなり、そのまま部屋へと歩いてベッドに倒れ込んだ



『うぅ……』



枕に顔を埋めてまた、泣く。

泣いて、落ち着いて、泣いて……の繰り返し


落ち着いた頃にお風呂などに入り、眠る準備をする。



『ふぅ……。』



一息ついて、眠る。

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