第5章 助けて、怖い(作り話)
あの時から一年後……
僕は中学を卒業して、高校生になった
そして……
快斗「蓮ー!」
大声で叫んで走ってくる快斗。
今の僕の恋人。
中学の時、卒業式に告白されて、付き合うことになった
快斗は僕がどういう家系とか、自傷行為をしているとか全て知っている
それでも快斗は僕の事を好きでいてくれる
本当に嬉しかった
『快斗、あんまり抱きつかないで。』
快斗「なんでだよぉ、俺らが付き合ってるのほとんど知ってるじゃん」
『そうだけど……』
僕らが付き合ってるのはほとんど……皆が知っている
半分以上の人達が僕ら二人のことを応援してくれている
快斗「蓮ー、好きって言ってー」
『……すき。』
快斗「可愛い!ちゅー」
『っ///』
いきなりキスされて照れてしまった
周りの視線が本当に痛い。
快斗「可愛いなぁ、あー、好きだぞ!」
『もうわかったから!///』
そう言って快斗の肩を押す
すると、意外と簡単に離れてくれた
快斗「蓮、今日一緒帰ろうな」
『うん』
帰る約束をしたら快斗は僕から離れていった
今は夏のため制服は半袖。
なので左腕の包帯が丸見え。
自傷行為は一年経ってもなおらなかった。
気遣ってくれているのか、誰も包帯の事を聞く人はいない。
すると……
?「おい、このクラスに佐藤 蓮っていねーか?」