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月下香の蛇

第2章 演練と狐


暴かれた良いトコロを、小狐丸は指で責める。
「ふぅッ、んっ」
手の甲を噛んで声を押し殺しても
鼻から漏れる息が甘くなっていくのを感じてしまう。
ぐちゃぐちゃと音をさせるソコに、
気付けば指が2本。

「ぬしさま、もう良いですよね…?」
指の動きが止まったかと思えば、耳元でそう囁かれた。
良いも悪いも返事をする前に
グッと指とは比べ物にならない圧迫感に襲われて
思わず空いていた左手で畳を引っかいてしまった。
「嗚呼、ぬしさま」
息を吐き出すように小狐丸はそう言うと
私の腰を強く掴んで、ガンガンと腰を打ち付け始める。
「んっ、はぁっ…!」
ハアハアと荒い息を零しながら
小狐丸は動き続ける。
奥まで突かれて、頭がぐちゃぐちゃとしてくる。
視界が白く濁るような、
頭の中もロクな考えが浮かばない。

まるで獣だ、と思った。
それから、血の味がした。
手の甲を噛み締める力が強すぎたらしい。
耳にはグチャグチャという水の音と、
「ぬしさま、」と連呼する小狐丸の声。
嗚呼、イってしまう…と
強い快楽の波が来るのを感じて目をきつく閉じた。
私の中に居る小狐丸にも変化が感じ取れたのだろう。
「一緒に、参りましょう…?」
耳元で囁くと、より一層激しく腰を打ち付けるのだった。
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