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美顔耐久ゼロ審神者と刀剣男士!

第6章 濡れ羽色した少年のキモチ







ざわざわ。



燭台切「そろそろ皆揃ったかな?まだ多くはないけど、顕現順で点呼するよ?」


加州「はーい。じゃあいくよー?」




加州「いち!加州清光」


鶴丸「にーっ、鶴丸国永っと!」


今剣「さんっ!今剣ですっ!」


安定「しー!大和守安定」


燭台切「5。燭台切光忠」


小夜「・・・ろく。小夜左文字です」


山姥切「・・・なな。山姥切国広」(ジー)


鯰尾「8番!鯰尾藤四郎っ!」





皆が順序よく返事をして、最後に堀川に視線が集まる。






堀川「・・あ。僕が9番目、堀川国広です。よろしくお願いします」(ペコリ)




燭台切「いろいろと混み合った話はひとまずは置いておいて、これからよろしくね」

堀川「はいっ。先程はいろいろとご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした」



「堀川」


堀川「はい?」


「貴方が謝る必要はないよ」(ニッコリ)


堀川「・・はい」




主の隣に座る堀川が、気恥ずかしそうに微笑む。
当然、向かいに座る俺たちに嫌でもその光景が目に入るわけで。





安定「なんかさー、ワケありっぽいよねー」


加州「・・そーね」



主と堀川の間にある空気が妙に心地悪い。


気が知れているようで、距離のある。
距離があるようで、繋がっている。



(一期一振だけだと思っていたのに、まさか堀川まで・・・)



誰にも気づかれないように、加州はそっとため息を漏らすと
やる気なさそうに周りを見渡した。



「じゃあ、早速。これまで何度も言っているとは思うんだけど私の鍛刀は少し特殊で心を通い合わせた刀剣のみ顕現することが出来ます。それは皆も身を持って知っていると思う」


主・・の言葉に皆の表情を引き締める。


主が丁寧に今日の出来事を皆に話している。


鯰尾と粟田口を呼ぼうとして鍛刀したら堀川が来たこと。
堀川が前の主の伝命を果たしにきたこと。
前の主とは他の誰でもないだと言うこと。




俺は最初から本丸にいたから、これまでの成り行きでかなりの範囲で予測が出来ていた。


 
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