第2章 白米ってうまいよねー
「よーやくお昼だぁ!!お腹空いたねぇ〜」
時刻は正午。
激しく消耗した体を満たそうと、麗日お茶子はクラスメイトの蛙吹梅雨と食堂に向かっていた。
鼻をくすぐり、腹ぺこの腹にダイレクトに伝わるいい匂いが少し先の廊下まで漂う。
「あぁ〜、今日は何にしようかな〜」
「お茶子ちゃんヨダレが垂れてるわよ」
空腹を露わにするお茶子を横目に、午前中の訓練を思い返した蛙吹は新しい講師の話題を口にした。
「個性を伸ばす訓練を午前中ずっとだったものね。無理もないわ。でも凄く教えるのが上手だわね。少しアドバイスもらっただけで違ったわ」
「梅雨ちゃんも?!私も少し気持ち悪いのラクになったんだよ!」
「青山ちゃんもトイレに行くのが減ったって言ってたわ」
己の個性で直ぐ腹を下す青山優雅も引き合いに出すと顔を見合わせて楽しそうに話しながら2人は食堂に入っていった。
第2章 白米ってうまいよねー