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シュガー・クッキー【ヒロアカ】

第7章  イカれた帽子は兎と歌う





 イチは暫く携帯を眺めると、歩き出した爆豪に尋ねる。




「裾でいいから掴んでていい?」







 調子のんなよ……。







 何時ならそう言うが、街灯と携帯の光が、不安そうなイチの顔をうっすら照らしていた。








 仕方ねぇ……。


 自分に言い聞かせて爆豪は「好きにしろ」と吐き捨てた。

 左手で爆豪のTシャツの裾を掴み今度は隣で同じ速度で歩きだすと、1つだった影は2つに増え、静かな山道に音が増えたのだった。




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