• テキストサイズ

シュガー・クッキー【ヒロアカ】

第6章  手に塩かけてませんから




「それは光栄だが、女に言われたいセリフだな」

「……それは失礼。お話できて良かったです」

 そう言うとセメントスはウェンウィルの方を向き無言で手を差し出した。その手を握り返えされると、会釈をしてその場を後にした。

 
 後ろ手にドアの開く音がして怒声が辺りに轟く。
【可愛い生徒】の治療が終わったらしい。
 怒声に混じり「どうせまだ施設にいる」と微かに聞こえる。



 プロヒーローとしての持論だが、人同士の良い巡り合いは、引き寄せる力で決まる。



 運命、だなんて絵空事だ。



 通常よりも早く取る仮免許試験。


 社会の後継者であり被害者。




 巡り合わせとは時に皮肉なものだ。
/ 129ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp