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とうらぶ 短編たち
第7章 桃 和泉守兼定
「兼さーん!
早く来ないとおやつ無くなっちゃいますよ?」
花子の声に片手を挙げて答えると、
駆け寄る和泉守。
大切な花子が病に伏したと聞き、
相棒に「厨に行って桃を支度しろ!」と言った時の
切羽詰まった顔は
それを頼まれた相棒しか知らない顔。
「桃が邪気払いに効くって知ってたなんて
流石、兼さん」
『天下無敵』
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