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夢現つ~君に恋する~

第15章 毒には蜂のひと刺し【蜂楽廻】


お姉さん基、お母さんはブハッと吹き出して一頻り笑ったあと用紙にサインした

「いや〜廻のお友達は面白いね」

「すみません。穴があったら入りたいです。。」

「謝罪はもういいからさ、次は貴方のこと聞かせてよ絵描いてるんでしょ?」

恥ずかしくて下げていた頭を思っいきりあげた

「なんっで」

「分かるよ。絵の具の匂いがする。それに私画家だからね!同業者になりそうな子には唾つけとかないと!」

「唾なんてつける価値ありませんよ。」

「どうして?廻言ってたよ“凄く好きな絵を描く子がいる”って今日会ってみて“この子だろうなぁ”ってすぐ分かった。雰囲気とかそーゆうのでね」

まさかの言葉に何故か悲しくなってまた頭を下げる

「……そんなんじゃ、、ありません。アタシ、、浮いてます。クラスどころか学校で。ばち、廻さんがなんで声をかけてくれるのか分からないですけどやめた方がいいです。アタシのせいで廻さんまで嫌なこと言われてる。嫌な気持ちにさせてる。」

「いいのいいの、廻はそんなの気にしないし!貴方はもっと自分に自信もったほうがいいと思うな…余計なお世話だね」

「……自信とか持てないです」

「なんで?」

「……昔から絵ばっかり描いて描いて周りの人も褒めてくれて楽しくて、、でも似顔絵を描く授業があって友達の顔を描いたんです。そしたら“こんなの可愛くない!こんなにブスじゃないよ!!”ってビリビリに紙を破かれて…今思えばもっとアニメ寄りに描けば良かったって思えるけど昔はそんな余裕なくて、、それから人の顔が描けないんです。
こんな情けない理由で描けないんです。楽しかった風景画も逃げてるみたいで嫌で、でも絵を描くしかできなくて」
(初めましての人に何を言ってるんだ。こんなこと言われたって困るだろ)

アタシの気持ちとは裏腹に蜂楽のお母さんは優しく抱き込んでくれた

「大丈夫。貴方が心から信頼できる人に会えれば貴方はまた描けるようになる
心配しないで今は苦しいだろうけど、大丈夫になるから。ね?」

暖かい指先がアタシの涙をすくいあげて消してくれる













すこしばり泣いて頭を沢山下げて蜂楽の家を後にした




(あ、ミートボールのお礼言ってなかったな)

帰路ではそんなことを思い出した

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