第14章 告白はおはようの後で【上鳴電気】
「私5年間無休だっからって1年間まるっと休みなんだよね」
「まじ!?」
あれから杉谷は結構なハイペースで飲んで頬がうすーく紅くなっている
「まじ。まぁ勿論ほんとうに何もしない訳じゃないけどね、訓練には行くし。
だけどさ、休みはこっちで調節できるから電気もまた遊ぼーね」
ニコリとふにゃふにゃした笑顔でこっちを見られたら心臓がドクンと跳ねた
「そーね、、休み決まったらすぐ連絡するわ」
「うん!待ってる」
時計を見れば飲み始めてから既に4時間は経っている杉谷の瞳も心做しかとろんとしてきている
「そろそろ出るか」
「ん〜そうだね」
少しだけ不安な足取りで会計を済ませ眠そうな彼女を横に感じながら夜の街を歩く
「電気はこんなところ週刊誌に撮られたら最悪だね」
「あーーー、たしかに。………そん時は彼女ですって言っちゃう?」
「あはっそんなの電気に申し訳ないよ」
(今の間は何!?てか申し訳ないってそれ杉谷は良いってこと???!)
「あ、」
「ん!?なに?」
「金木犀の匂い」
「あぁ、ここ2年前くらいに金木犀に植え替えたんだよな」
「そうなんだ…金木犀はずっと好きだったけどさ…実は2年の体育祭後すぐに公安から打診があったんだよね。その後、香水作ってもらって学生時代の事いつでも思い出せるようにしてた。いつ終わるかわかんない任務に心折れそうな時何回かあってその度にその香水に救われた」
さっきはみせなかった悲しそうな顔を見ることしか出来なくてバカな俺は言葉が出てこない
「その思い出の中にはさ、いつも電気が居た。一緒にバカしたのも、相澤先生に怒られたのも、敵と一緒に戦ったのも。。ありがとね」
「……照れるだろ」
「あはっ」
「さっきの冗談じゃねぇよ」
「え?」
俺は近くにあったベンチに杉谷を座らせ前に回ってしゃがんだ
「高校の時からずっと好きだったから」
手を握ると本気が伝わったのか恥ずかしそうに目を逸らした