第9章 幸せの形【ラギー・ブッチ】
太陽がジリジリと私達を照りつけ徐々に体力を奪われてる
そんな感覚になる今日、飛行術の授業中見学しかできない私はただひたすらに暑いのを我慢するしか無かった
「千鶴大丈夫か?」
私を心配してエースとデュースが声をかけてくれた
「おー2人とも。大丈夫だよー」
「この前も体調崩してたし、無理そうならちゃんと言えよ」
「ありがと〜」
2人の優しさにほっこりしたのもつかの間この暑さには嫌気がさしていた
(いいなぁ。皆は飛べて。。私も飛んでみたいなぁ......いいこと思いついた!)
一日の授業が終わりグリムはエース達とお茶会に出かけたので寮には私1人!
厳密に言えば幽霊さん達がいる訳だけど、、そこは気にしないでおく
私は早速拝借した箒を跨ぎ見様見真似で皆と同じような飛ぶ前の体制をとるがやはり箒は飛ばない
「まぁ、、無理だよね」
と1人で苦笑していると部屋のドアが開く音がする
「監督生ちゃん、、、、何してるんスか? 」
「ラギー先輩!?いや、これは。。どーしても飛んでみたくて」
恥ずかしい気持ちはとてもあったが大人しく白状する
「...じゃあ俺が飛ばしてあげるっスよ」
「?」
ラギー先輩は私の前に座り私の腕を腹に巻き付かせると魔法をかけ箒が浮きだした
「うわっ」
「ちゃんと掴まってて」
ぶわーーっと天井まで上がると部屋の中を一周して寮の中を箒で飛び回った
「すっっごく楽しかったです!!ありがとうございました!」
「そりゃ、良かった」
「すごい体験させて貰っちゃったなぁ。一生忘れません!」
「言ってくれればいつでも乗せてあげるのに」
「嬉しいです。けど、、」
「監督生ちゃんはやっぱり元の世界に帰りたい?」
「.........私は」
ラギー先輩は後ろを向いていて表情が読み取れない
私の本音。言っても困らせないだろうか、、そんなことをずっと考えてきた