第9章 幸せの形【ラギー・ブッチ】
「あれー?ラギー先輩じゃないですか!」
「やぁ、監督生ちゃん、、」
「なにしてるんですか?」
「......補習ッスよ。授業中上の空で怒られたんス」
「はははっ先輩らしくないですね」
声を上げて笑う監督生にやっぱり恥ずかしくなる
「もー!笑いすぎだって」
「すいません、、面白くて」
「まぁいいっスけど、ところで監督生ちゃんは何でここに?」
「授業の時に忘れ物をしちゃって」
監督生はそう言ってテーブルの下を頭を下げて探し始めた
「おっちょこちょいッスね」
「どーせそうですよ」
可愛くない返事が返ってきてしばらくゴンッという音が教室に響く
「〜っっ痛い」
「ああ、もう何してるんスか」
状況からしても頭をテーブルに打ち付けたようで後頭部を押さえて悶えていた
俺は空欄をなくしたプリントをテーブルの上に放置して監督生の元に駆けつける
「結構いい音したしタンコブできてるッスよこれは」
何の気なしに後頭部を触ると頭を上げた監督生と目が合う
「...」
「...」
やばいと思ったけど交わった目線を外すことは出来なくて見つめあっていると廊下から大きい笑い声がしてきてそれにハッとして同時に目線を外した
5分も見つめあっていなかったのに随分時間が経過したように思えた
「あの、保健室行きますね!じゃあまた!」
監督生は俺の返事も聞かず走って行ってしまった
「睫毛長かったな......って何考えてんだよ!」
気持ち悪い自分を振り払ってクルーウェル先生に課題を出して寮に帰った