第7章 彼氏だからね【不二周助】
楽しみすぎて予定より1時間も早く待ち合わせ場所に着いてしまったので、前々から行きたいと言ってたカフェの混み具合やメニューなどをスマホで調べて待つことにした
(ガトーショコラにしようか、チーズケーキにしようか、、)
ケーキセットの内容をどっちにしようかスマホとにらめっこをして悩んでいるとトントンと肩を叩かれ声をかけられた
「ねーねー、君一人?」
「俺らと遊び行かない」
明らかにチャラそうな2人の男は私の左右に立ち逃げられないようにしていた
「あの、待ち合わせしているので…」
「友達?!」
「それなら大歓迎だよ!丁度いいじゃん、全然待つよ」
断っても諦めることなく更に距離を縮めてくる2人に嫌悪した私は肩に置かれた手を振り払おうとするが、逆に手首を掴まれてしまい余計に逃げられなくなってしまった
(どーしよう)
内心焦っていると聞きなれた声が怒りの感情を持って私の耳に届く
「君達、何してるのかな」
「あぁ?」とドスの効いた声で振り返った2人は声の主の顔を見るなり ヒッと小さな悲鳴をあげて 男ならそう言えよ と捨て台詞を吐いて逃げていった
「…大丈夫かい?。ごめんね、早く来れなくて」
「いえ!私の方こそ早く着きすぎたんです、、。」
男達から目線を私に移した先輩は安否を確かめるように優しい手つきで私の頬を撫でながら申し訳なさそうに謝る
「私は大丈夫ですから!行きましょう??」
「そうだね、でも少しだけいいかな」
手を引っ張られついて行くと誰も通らなそうな裏路地に連れていかれギュッと力強く抱きしめられる
「不二、、先輩?」
「……」
不二先輩は腕をゆるめることなく無言のまま私を抱きしめた
「あの二人に触られている君を見て腹が煮え繰り返りそうだった」
腕が緩んだと思ったら酷く傷ついた顔で私を見つめる不二先輩と目が合う