第6章 それはきっと恋だね【嘴平伊之助】
「炭治郎、なんか伊之助と千鶴ちゃん変じゃなかった?千鶴ちゃんからは悲しい音がしたし」
「善逸も思ったか。ここは伊之助に聞くしかないな」
先を歩く伊之助に聞こえないようお互いの肩が当たる距離でコソコソ話す
「伊之助」
「あ?」
「千鶴と何かあったのか」
伊之助は千鶴の名前を出すと機嫌悪そうに振り返った
「もう話させねぇって言われただけだ」
「は!?なにそれ千鶴ちゃんに何したんだよぉ!」
「何もしてねぇ!しのぶと喋ってたらあいつが勝手に怒っただけだ」
「ほんとに?そんだけで怒る?」
善逸は頭に“?”を浮かべ首を傾げる
「俺が知るか」
伊之助の顔は不機嫌きまわりない
「他になにかしたんじゃないのか?」
「...手振り払った」
「それだよぉぉぉぉ!そんな事されたら怒っちゃうよぉ」
「伊之助、伊之助が好きって気持ちが分からないなら仕方ないと思う。けれど失ってからじゃ遅いんだ」
(紋治郎のやつ本気の目だ。そんなこと言われたってよ分かんねぇもんは分かんねぇ)
「なぁ伊之助、さっき宇髄先生とキスしてるって勘違いしただろ?あの時なんであんなに怒ったんだ?」
「それは...」
(なんでって......なんでだ?分からん)
「なんとなくイライラしたからだ!」
「うん、それはね嫉妬って言うんだ。好きな子が他の異性とそーゆうところを見ると理性なんて関係なく嫌だなって気持ちになるんだ」
「伊之助の気持ちはどうであれ千鶴は傷ついたことに変わりわない。明日謝ろうな」
「...おう」
紋治郎と紋逸は“大丈夫だ”といって俺の背中を叩いた
「伊之助の話聞く限り絶対に両思いだよね」
「あぁ、そうだな。でも俺達の口から伝えるのは違うからな」