第6章 それはきっと恋だね【嘴平伊之助】
「宇髄先生それ手伝うよ」
「お〜、つか一緒に帰んなくてよかったわけ?」
「別に〜反対方向だし」
ダンボールを持ち宇髄先生に続いて美術準備室に入る
「なんだ喧嘩でもしたのか」
「...喧嘩ってゆーか一方的に無視してるだけ」
「ほ〜、珍しいな。なんなら聞くぞ無理にとは言わねぇが」
「宇髄先生ってちゃんと先生なんだね」
派手派手うるさい先生とはギャップで少し笑ってしまう
「当たり前だろ!」
「...伊之助に最近避けられてる気がして。喋ってても顔みてくれないし、さっきなんてしのぶ先輩には頭撫でられて笑ってたくせに、私が腕掴んだら用ないなら離せって振りほどいたんだよ?無性にイライラ....モヤモヤして。ついもう喋らない!って言っちゃった。。」
「そらぁ、、お前が嘴平のこと好きだからじゃねぇか?」
「...........ん?私がなに?」
「だ〜からお前がモヤモヤしたのは嘴平のこと好きだからじゃねぇーかって」
「私、伊之助のこと好きなの?」
「無自覚とかマジかよ。モヤモヤしたのは胡蝶に嫉妬したからだ」
(嫉妬ってあの少女漫画とかでよくある...彼氏が自分以外の異性に触られたりしてるのを見て「嫌だ」って思うあれのことだよね?)
自分には縁のないものだと思っていた嫉妬の2文字に戸惑う
「いやでも、、伊之助とは付き合ってないしそれは違うんじゃ」
(そうだよ、私は伊之助と付き合ってないんだから嫉妬する道理が分からない)
「恋愛初心者かお前は!...あのなぁ付き合ってなくたって相手に向いてる感情が好きなら嫉妬はするもんだ!」
宇髄先生は頭が痛てぇぜと溜息を着く
「...避けられてるかもって寂しくなったのは?」
「好きだからだろ」
「...しのぶ先輩に触られてたのを見て胸が苦しくなったのは?」
「好きだからだろ」
「...手を振り払われて悲しくなったのは?」
「好きだからだろ」
「...あんなこと言わなきゃ良かったって後悔してるのは?」
「好きだからだろ」
「...じゃあ」
「まだあんのかよ」
「今無性にお腹がすいてるのは?」
「それはただの生理現象だ」
「そうですか、流石に好きだからだろとは言わなかったか」
二人の間に笑いが起こる
「お前、スッキリした顔してる。今なら何色使う」
「...青かな」
