第5章 綺麗な音【我妻善逸】
(今回ばかりは宇髄先生に感謝...いやそもそも頼まれなかったらこんな時間までいないつーの)
部活には一応所属しているが、善逸と同じ部活というのもあり顔を出したのは最初の1度だけで、やっていないのと同じようなものなので放課後はすぐ帰っていた
「!!」
教室の扉を開けると自分の机にうつ伏せになり寝息を立てている善逸がいたことに驚いて体がビクついた
「...なんで此処で寝てんのさ」
あたしは起こさないように自分の席に行き机の中に入っているであろうスマホをしゃがんで覗き込んだ
(あったあった)
スマホを取り出し立ち上がる。通知に気づき画面をスライドさせると善逸からのLINE〘スマホ取りに来たら俺のこと探して〙
「...探してってゆーか」
チラッと目を向ければ気持ちよさそうな表情の善逸
「善逸、、起きて善逸」
体を揺すり声をかけると善逸は“んっ”と少し唸ってゆっくりと目を開けた
「ん〜、千鶴」
「たく、もっと遅くに来たかもしれねぇのになにしてんだよ」
あたしは少し呆れて目を擦る善逸をみつめる
「そん時はそん時だよ」
“ふはぁ”と腑抜けた顔で笑う
「何か用だったの?」
「あーっと...どーしても観たい映画があるんだけど炭治郎誘おうと思って券2枚買ったんだけど断られちゃってさ、明日なんだけど一緒にどうかなって...」
(それってつまりデートなのでは??)
「...いいけど」
「ほんと!?じゃあ11時に映画館集合でいい?」
「わかった、じゃあ明日ね」
「ちょっ、玄関まで一緒に行こ」
「ああ?うん、はやくいこーぜ」
「うん!」
「...てか禰豆子ちゃんとやらを誘った方がいいんじゃないの?」
誘われた時から気になった事を聞いてみると善逸は目を泳がせた
「禰豆子ちゃんは炭治郎と一緒で忙しいから...」
「そーなんだ」
「う、うん!」
(誘ってはみたんだ、、代わりってことだよな)
「じゃあ、また明日」
「うん!またね〜」
微妙な気持ちになりながら帰路に着いた