第5章 綺麗な音【我妻善逸】
「はぁ〜もう禰豆子ちゃん可愛いなぁ」
「顔がキモチワルイ」
「酷い!!」
こいつ、我妻善逸は惚れっぽい。中学で出会ってから何回玉砕してるのをみたことか。
今度好きになった子は禰豆子と言って同級生の竈門炭治郎の妹らしい
毎朝毎朝、禰豆子の何処が可愛かっただの自分を好きになってくれないかなだとか毎回同じことを聞かされているこっちの身にもなって欲しい。
こんな奴の何が好きなんだろうと悩む日々だ。
「ねぇ、聞いてる?」
「聞きたくない」
「もー、なんでそんな冷たいかな」
拗ねた様子で前を向く善逸。担任も入ってきたのでHRが始まった
──放課後
「お、杉谷いい所に」
「なんですか...」
帰ろうと階段を降りていると登ってくる宇髄先生と鉢合わせになり呼び止められる
「美術室の片付け手伝ってくんね?」
「....そう言われて一昨日も手伝った記憶があるんですけど」
「ド派手にやっちまったからな!」
「はぁ、、、どうせ拒否権はないでしょーしいいですけどね」
「お前ならそー言ってくれると思ってたわ、はいこれ」
宇髄先生から美術室の鍵を渡される
「手伝うんですよね?」
「おぉ!会議が終わったら俺もくっから、早く終わったら鍵は机の上置いて帰っていいからよ」
宇髄先生はそう言ってあたしの頭をぽんと撫でるとさっき登ってきた階段を降りていった
(面倒臭いこと押し付けられたな)
自分の行動を悔やんでも仕方ないので美術室の鍵を開け片付けを開始した
しかしこの前よりは作業が単純だ。あまりにも片付けをしない宇髄先生を見兼ねたあたしはBOXを幾つか宇髄先生のポケットマネーで買ってもらいラベルを1枚ずつつけてそこに片せられるようにしたのだ。
思った通り片付けは直ぐに終わった。鍵を机の上に置いて帰ろうと制服のポケットに手を突っ込むと忘れ物をしたことに気がつき教室戻った